こんにちは。ずぼらサラリーマンRです。
今回はコーチに就任してから、特にどのような事に重きを置いて指導にあたったかをお伝えしていきます。
足腰を鍛える
これも当たり前の事になりますが、基礎的なトレーニングを増やしていきました。
子供たちにとっては辛くて、面白くないメニューですが、チームとして全市大会優勝、県大会出場を目標としているので今までと同じ練習では勝てないと言うのも子供たちは理解していました。
目標設定についてはこちらの記事を参照してください。
最初の1時間はボールを持たない地味な基礎トレーニングを増やしました。
日によって違うので1つの参考例としてメニューの大枠だけ以下に列挙していきます。
・ストレッチ&フットワーク(15分)
・6分間走(6分間で体育館全面を何周できるか)
・体幹トレーニング(1分間×7種類)
・腕立て20回、スクワット20回、180度ジャンプスクワット左右10回、360度ジャンプスクワット左右5回
・ディフェンスフットワーク(20分)
練習内容などの細かい内容については省かせて頂きます。ここからボールを使ったトレーニングを行います。
小学生に筋トレは不要という方もいらっしゃると思いますが、自重トレーニングレベルで負荷をかける程度はディフェンス力アップには有効だと思っています。
足腰を鍛える事でディフェンス力がアップして着実にチームとしての力が向上してきたように感じます。もちろん練習時間も限られているのでボールを使った練習と負荷を掛けることを合わせたコーディネーショントレーニングも重要だと思っています。ただ不器用な子でもディフェンス力を上げる事でチームに欠かせない戦力になるので足腰を鍛えることから始めてみてはいかがでしょうか。
トランジション(攻守の切り替え)を速くする
バスケットボールおいて「トランジション」とは「攻守の切り替え」を意味します。オフェンスからディフェンス、ディフェンスからオフェンスに切り替えるスピードを上げる事がとても重要だと思っています。
オフェンス面では基礎的な2メン、3メンをベースに動きに応用を加えていきました。とにかくスピードを最大まで上げて簡単なシュートを確実に入れる事を口うるさく伝えました。とは言え、2メン、3メンをやるだけでは上記を意識付けするには出来ませんでした。
そこで取り入れたのが「3メンシューティング」です。通常通りの2メンや3メンをこなす事もありますが、最近は「3メンシューティング」を練習メニューに取り入れる事で私の求めている「スピードを最大まで上げる」「簡単なシュートを確実に入れる」という意識が飛躍的に向上したと思います。
「3メンシューティング」とは通常3メンでシューター以外の2人にもミドルシュートを打たせるというものです。両エンドラインに3名ずつ準備させ、6分間で90本シュートを決めることを目標に練習に取り組みました。
全学年一緒にやっているのでかなり難しい目標ですが、出来ない都度、何をどうすれば良いかを子供たちで話し合わせることで、積極的に声をかける姿も見られました。チーム力を上げる意味でもよい影響を与える練習だと思います。最初は50~60回程度だったシュートの成功回数も90回を超えることも増えてきています。
これを定期的に行うことで速いオフェンスがチームとして身に付いてきました。ただトランジションはあくまでも攻守の切り替えなのでディフェンスの切り替えトレーニングも必要です。
そこで「4対4ラリー」という練習を取り入れました。この練習は激しく攻守が入れ替わり続ける練習です。16名は必要な練習なので団員が少ないチームが取り入れるのは難しいかもしれません。
「4対4ラリー」とは4対4をオフェンス、ディフェンスをどんどん入れ替えていく練習です。
- ディフェンスは自チームエリア内でボールを奪取したら、エンドラインで待機している4名とチームを入れ替え、オフェンスへ移る。
- オフェンスが終わったらオールコートでディフェンスを行い、相手エリア内でボールを奪取したらそのままオフェンス、自エリアでボールを奪取したら上記1へ戻り、繰り返していく
速いスピードで攻守が入れ替わり、3本先取したチームの勝ちです。勝ち負けも絡むので子供たちもかなり熱くなります。速い展開の中でどれだけ素早い判断ができるのかも大切です。日々繰り返していくことで判断力も養われ、プレッシャーが掛かる場面でも判断ができるようになってきます。
トランジションを速くする為に上記練習を取り入れていますが、「3メンシューティング」のように目標を意識させることで「チーム力」が養われ、「4対4ラリー」を行うことで「判断力」が養われるようになり、 「スピードを最大まで上げる」「簡単なシュートを確実に入れる」 という練習の目的以上の効果があると思います。
文字だけでは分かり難い部分もありますが、皆さんのチーム練習に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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